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全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威 | On Off and Beyond

そして、1960年の創業以来拡大し続けた音楽の殿堂、Tower Recordsも2004年に破産、2006年には事業清算となる。(Tower Recordsのリースの一部を買ったのが冒頭の写真のRasputin Musicという怪しい名前の中古CD屋である。Rasputinはその後、Rasputin Music & DVDとなり、さらに最近はRasputin Music & DVD &Booksとなって、「デジタル化したハードプロダクトの終焉の地」になっている。)

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全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威 | On Off and Beyond

たとえばダイヤモンド販売。Blue Nileという1999年起業のオンライン婚約指輪販売サイトにより街の個人経営の宝石店の多くはなくなったしまった。Blue Nileはハイエンド宝石で50%の市場シェアと言われている。アメリカでは「男性がこっそり指輪を買ってサプライズでプロポーズする」というのがまだ主流で、となるとダイヤモンドの良し悪しなど見てもわからない。それよりオンラインの文章情報でダイヤモンドを説明する売り方の方が人気になったのである。

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全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威 | On Off and Beyond

「誰かの家に音楽をビームするというコンセプトについていうと、きっといつかそういう時代がくるとは思う。しかしそれには長い時間がかかるので、その間に我々もフォーカスをシフトし、ビジネスのありかたを変革することができる。普通の人のCDコレクションに関しては、これはまた我々のCD販売在庫でもあるわけだが、この形態は当然ながらずっと長い長い間続いていくだろう。」

こう語った10年後に倒産したわけですが。

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誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond

アルカイダ誘拐の歴史

アルカイダは設立当初は裕福な支援者からの援助で運営されていたが、現在ではヨーロッパからの身代金が主たる資金源と考えられている

2003年に人質32人の身代金としてドイツが500万ユーロ払ったのが「アルカイダ誘拐ビジネス」の始まり

2004年にはアルカイダ活動員が誘拐のハウツーガイドを発行

身代金の多くは、民間企業を通じて払われるか、途上国支援金名目で支払われる。イエメンのアルカイダへの支払いはオマーンかカタール経由になることもある

現在では誘拐は計画的に行われており、逃走用ガソリンを逃走路に埋めておく、人質が女性だった場合にモスリムの誘拐犯とその女性の体が触れ合わないためのマットレスを用意するなど周到

引用元: 誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond.

誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond

ちなみに、冒頭のNew York Timesの記事によれば、現在の身代金の支払いは「スーツケースに詰めたキャッシュ」で行われるようだ。いわく

砂漠の指定地についた政府エージェントの衛星携帯電話に次の指定地のGPS座標をSMSで指示、次の指定地に着いたら再度GPS座標をSMS、これを3回以上繰り返したのち、受取人が登場。地面に広げた毛布の上にあぐらをかいて座り全札をカウントした上で、小分けにして異なる地点に埋め座標を記録。

これって、去年最終回を迎えたアメリカテレビ史上に残る傑作ドラマBreaking Badのお金の受け渡しの手順にそっくり。実は「犯罪者だったら知っていて当然な一般的な知識」だったりするのでしょうか。

引用元: 誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond.

誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond

身代金支払いと誘拐の相関(2008-2014年)

ヨーロッパからアルカイダに支払れた身代金を国別でみると、トップがフランス、ついでスイス、スペイン、オーストリア

アルカイダが誘拐した人質53人の内訳は、トップがフランス17人。ついでスペイン、スイス、オーストリア

身代金を払わないのは米国、英国をはじめとした限られた国だけ。誘拐された米国人、英国人で助かったのは自力で逃げたか特殊部隊に救出された場合のみで、残りは処刑または無期限人質状態となる

2008年以降誘拐されたアメリカ人は3人、イギリス人は2人だけ(2004-2006年頃には複数が公開処刑されている)

2012年に誘拐されたイタリア人女性が、「私の家族は貧乏だしイタリア政府は払わない」と誘拐犯に訴えると、誘拐犯は「イタリア政府は身代金は支払わないといつも言う。でも国に帰ったらみんなに言って欲しい。イタリア政府は払う。いつも払う」と返答

引用元: 誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond.

誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond

金額で見る誘拐

2014年7月時点で、2008年以降にヨーロッパ諸国がアルカイダに払った身代金はわかっているだけで1億2500万ドル($1=100円として125億円)。2013年1年間で6600万ドル

身代金相場は、2003年には人質一人当たり20万ドルだったのが、2014年には1000万ドルに(渡辺注=現在の身代金相場は約10億円。繰り返すけど10億円)

引用元: 誘拐される→身代金払う→もっと誘拐される(New York Times記事要約) | On Off and Beyond.

On Off and Beyond: 同じことをし続けるのは狂人

"The definition of insanity is when you keep doing the same thing over and over again hoping to get a different result"

「狂気の定義は、違う結果がでることを望みながら、同じことを何度も何度もし続けること」

今年の1月に、メジャー音楽レーベル4社が、Amazonで著作権保護のないMP3で音楽を売るようになった、という顛末を書いた記事より。

冒頭の発言の主は、4社のうちの一社、ワーナーのデジタル戦略のトップのMichael Nash。ずっとDRM(デジタル著作権管理)を守ることにフォーカスしてきたが、ついにそれを放棄することにした、という「変化」について語ったこと。

DRMで制限しようとレーベル側がやっきになればなるほど、その面倒くささを嫌ったユーザーが違法コピーに流れ音楽の売上が激減した一方で、DRMつき音楽を売るiTunesを持つAppleの力が強くなりすぎる、という派生問題まで抱えてしまうにいたり、ついに諦めて方向転換をしたわけです。

「一念岩をも穿つ」というのの逆ですね。ま、「一念」の方も、思い(念)は持ち続けろと言っているが、行動も同じことをし続けろというわけではないのかな。とはいうものの、オリジナルは「涓滴岩を穿つ」=「水滴がポタポタたれ続けているといつかは岩も穴があく」ということみたいなので、これだと行動も変えずにひたすらやり続けるべし、というニュアンスが強いですな。

私は個人的にはダメなことをずっとし続けるのは苦手です。そういうことを下にさせてるマネジメントも嫌いです。自分だけが信念を持ってそれをし続け、その結果のとばっちりを一人で受けている人には何の文句もありませんが。実際それでうまく行くこともないわけではないし。

引用元: On Off and Beyond: 同じことをし続けるのは狂人.

On Off and Beyond: リスクをとる

「意味のないリスクをとる人は頭がおかしい人。シリコンバレーはリスクをとればリターンも大きいからリスクをとる。日本ではリスクをとってもリターンが少ないことが多いからリスクをとらない。人は合理的」というようなことを言ったつもりなのだが、口ではうまく説明できなかったかも。

日本は

大企業=ローリスクハイリターン

ベンチャー=ハイリスクローリターン

よほど、「自分だけは違う」という強い信念がある人以外大企業(とか役所)に行きたくて当たり前。

一方、シリコンバレーのベンチャーは、まぁギャンブル性は高いがそれなりに当たりがコンスタントに出続ける。一方で、大企業でもばんばんレイオフするので、大企業でもリスクがある。というわけで、大企業は日本よりリスキーで、ベンチャーは日本よりハイリターンと。

大企業=ミドルリスク・ミドルリターン

ベンチャー=ハイリスク・ハイリターン

という感じでしょうか。こういう経済性が本質にあるから人がリスクをとる。

もちろん、同じリスク・リターンの条件(プロファイル)であっても、日本人の方がリスクをとらない傾向というのはあると思う。が、しかし、上記のリスクリターンの配分がそもそも違う、ということに比べたら小さいことなんじゃないでしょうか。

では、どうしたら日本が

大企業=ミドルリスク・ミドルリターン

ベンチャー=ハイリスク・ハイリターン

となるかといえば、まぁ大企業に冷たい風に当たってもらうしかないかと。株主に利益を上げろ、キャッシュを活用しろ、と激しくつつかれ、泣きながら不採算事業を切りまくり利益率をあげるとか、金儲けファンドに買われてズタズタに分解されるとか。そういう構造変化があれば、当然大企業で働くことのリスクが上がり、「それなら」ということでベンチャーに行く人も増えると思うのですが。

大企業は温存したままで、「リスクをとってベンチャーを」なんていう「おいしいとこ取り」は現実味がないんじゃないでしょうか。「神風特攻隊で帰りの燃料のない戦闘機に乗っていけ」というのと似ているかと。

引用元: On Off and Beyond: リスクをとる.

On Off and Beyond: 「成功」は「失敗」の逆ではない

On Off and Beyond: 「成功」は「失敗」の逆ではない: 「成功の形は似ているが、失敗の形はいろいろ」

なのだ。

失敗のパターンは無限にあるが、成功パターンは限られる。失敗は一つの平面上にあるいろいろな向きのベクトルだが、成功は別の平面上にある、みたいな。

なので、無数の失敗と逆のことをしても成功に至らない。問題点を直しても成功に至らないのである。