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金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その2

そもそも、なぜ世界の生産性がこんなに向上したのかと言うと、それは資本主義の競争原理が非常にうまく行き、人々が必死に努力して技術革新を繰り返してきたからに他ありません。

逆に競争原理が働かない社会主義は例外なく崩壊してしまいました。

資本主義社会は毎日が競争で、その競争に敗れると惨めな生活が待っています。

失業してどこにも行けない派遣村の住人のように。

逆にこの資本主義社会で競争に勝つと大金が転がり込んできます。

そして、資本主義社会では人間の大抵の欲望は金で満たせるようになっています。

この残酷なまでの信賞必罰が、この世界の生産性をここまで高めたのではないのでしょうか?

そうやって考えると、働かなくても生活が出来てしまうベーシック・インカムのような社会主義的な制度は、なんかとても危険な考えのような気がします。

多分、最初の1、2年はうまく行くかもしれないけど、10年、20年の長期では社会を腐らせてしまい、結局、前提条件だった高い世界の生産性そのものを崩壊させてしまうのでしょう。

だから、きっと「働かざるもの食うべからず」と言う日本人の古来からの価値観を放棄してはいけないんだと思います。

それがどんな無意味な仕事だったとしてもです。

穴を掘って埋める仕事なら、他のひとよりも早くたくさん穴を掘って穴を埋めるひとにたくさんお金をあげて、のろのろと穴を掘って埋めるひとからは仕事を取り上げて失業させて惨めな気分を味合わせてやらないといけないんです。

穴を掘ってその穴を埋めるのが下手なひとが劣等感に苦しみ自殺したとしても、きっとそのような犠牲もこの社会には必要なことだったのでしょう。

引用元: 金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その2.

金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その2

ひとつの恐ろしい仮説にたどりつくのですよ。

「実は世界は生産性が向上しすぎていて、本当は、みんなぜんぜん働かなくても遊んでくらせるのではないか?」と言う仮説です。

だって、ロボットやコンピュータが発達して昔は10人でしていた仕事がひとりで出来るようになったら、単純に考えればひとりだけ働けばあとの9人は遊んでてもくらせるはずでしょ?

実際、アメリカの農業とか見てみると、ほんの2、3人でとんでもない量のトウモロコシとか小麦とかを作っているわけだし。

逆に言えば、実業だけだったら、この9人はみんな失業するわけです。

ひょっとしたら、今の人間社会に必要なのはほんの一握りのひとだけで、ほかの多くのひとは朝から晩までどうでもいい仕事のための仕事を必死でやっているだけじゃないのだろうか。

「働くもの食うべからず」と言う固定観念が、ひとびとに社会に不必要な仕事を作らせ、その不必要な仕事に不必要な労力を注ぎ込んでいるだけじゃないのかと。

お役所が年末になると予算を使い切るために道路を掘ってはまた埋めると言う工事をいっぱいやったりして、それを見て評論家気取りのブロガーやとりあえずなんか書かないと上司に怒られる新聞記者がそんな日本社会の非効率性を非難して得意気な顔をしたりするんだけど、本質的には僕らはみんな穴掘ってまた埋めるような仕事をしているんじゃないかと言う疑問がふつふつと湧き出してくるのですよ。

引用元: 金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その2.

金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その1

このように僕の周りには人間の生活に必要なひとはぜんぜんいないのです。

日本でいったいほんとうに人間の生活に必要な仕事をしている人はどれぐらいいるのでしょうか?

究極的には衣食住にかかわる仕事が実業だと思うのですが、繊維業や農業や漁業や建設業に関わっているひとのほうが、それ以外の仕事、つまり虚業に関わっているひとにくらべてぜんぜん少ないのではないでしょうか。

引用元: 金融日記:世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その1.

金融日記:ジャパニーズ・ドリーム=「一生安定」という話

アメリカン・ドリーム方式のすばらしいところは、確率がどれほど低くても、たったひとりでも成功したやつがいれば、全てを正当化できて、言い訳ばかり考えて努力できないやつらを否定できることだ。

ところが、実際に、アメリカ社会を定量的に分析すると、じつは親の年収とかクラスは、他の先進国よりはるかに子供の将来に影響する、という結果が出ているのだが、これは非常に皮肉だ。

『実は英米より日本の方が機会平等で実力社会』藤沢数希、アゴラ、2012年4月12日

アメリカの学校の学費が高く、奨学金をもらえるほんの一握り以外は、金持ちの親のほうがはるかにいい環境を与えられるからだ。

引用元: 金融日記:ジャパニーズ・ドリーム=「一生安定」という話.

金融日記:新人がトップクラスのベテランを打ち負かす方法

1.まずはトップクラスのやつらより2倍以上の才能を持つ

これはほぼ必須だと言っていいでしょう。10倍のハンディを乗り越えないといけなので、もともと才能がなければ話になりません。まあ、これはいいですよね。求められる才能って、時代とともに変わるので、いまのトップクラスのやつらが持っている才能も時代とともにズレていきます。だから、いまの時代のなかでは、古くなったトップクラスのやつらの2倍ぐらいの才能を持ってる人ってのは、探せばけっこういるものです。

2.トップクラスのやつらより3倍長く働く

これは意外と簡単です。なぜならトップクラスのやつらはすでに金持ちになってしまっていて、ある意味で人生上がってしまっているので、あんまりまじめに働いてないからです。周りの人も優秀なので、本人は遊んでいても、仕事が回ります。僕の観察によると、だいたい1日6時間で、週5日ぐらいしか働いてません。彼らは、情報交換と称して、著名人と美味いもの食ったりとか、営業と称してゴルフしたりとか、そんなことばかりやっています。彼らの週の実労働時間は6×5で30時間ぐらいです。つまり、週に90時間働けばいいんですよ。これって1日に15時間働けば、月~土の6日間働くだけでいいんですよ。それで日曜日は、その分野の専門書を読み漁りましょう。

ここまでで、才能×2と労働時間×3で、6倍まで来ました。ハンディは10倍あるので、あともう少しです。

3.運を味方につける

トップクラスのやつらは現状維持で美味しい思いをできるので、保守的になりがちで、リスクを取りたがりません。だから、失うものが少ない新人のほうがガツガツとリスクを取りにいけます。これでたまたま2倍ぐらい運が良ければいいんです。

そうすると、才能×2、労働時間×3、運×2なので、全部で12倍になって、10倍のハンディを乗り越えられます。

引用元: 金融日記:新人がトップクラスのベテランを打ち負かす方法.

金融日記:リーダーシップの時代が終わり、オタクの時代がはじまった

金融日記:リーダーシップの時代が終わり、オタクの時代がはじまった
もうゲームのやり方が変わったのだ。金も情報もインターネットの中を行き交う時代は、何らかの特殊能力がたまたま秀でた人たちが、PCの前に座っていて、 ある日突然金持ちになるのだよ。一方で、昔ながらの優秀な人たちは、会社でも官庁でも、合コンでも、浮かばれない役割を果たしているわけなんだ。

良くも悪くも、これが新しい世界のゲームのルールで、今まで世間から虐げられていたオタクは、ネットの中では、アメフト部のキャプテンみたいな人たちを圧 倒的な力でボコボコにしてしまうわけだ。個人がネットに直接つながり、組織をまとめるリーダーなんて必要なくなったのだ。必要なところもあるけど、そうい うところで生産されるものはコモディティばかりで、価格競争が大変で全く浮かばれない。

そしてネットは世界そのものなのだ。

金融日記:女子力について

金融日記:女子力について: 夢は売るものであって、自分で買うものじゃないんだよ。

金融日記:UBSの1万人リストラとスイス政府の決断

金融日記:UBSの1万人リストラとスイス政府の決断: スイスは、永世中立国で、EUにすら加盟していない国である。主権というものを何よりも大切にしている。おそらくスイス政府は、自国の金融機関が規制などにより、国際金融マーケットでの競争力を多少なくすことになっても、次の金融危機でアメリカやEU、中国などに救済を要請しなければいけないかもしれないという屈辱的なリスクを無くす方を取ったのだと思う。他国に救済されれば、主権が脅かされかねないからだ。

金融日記:自分のアタマで考えよう、ちきりん

金融日記:自分のアタマで考えよう、ちきりん
現代の世界の企業において、従業員のリソースの約7割ほどが、誰が誰の上司であり、部署と部署の間の暗黙の上下関係、どのプロジェクトが誰の面子で遂行さ れているのか、などの確認作業に費やされている。そのために膨大な数のミーティングや、ニューヨーク―ロンドン―東京間の頻繁なカンファレンス・コールが 実施されるのだ。残りの2割のリソースはコンプライアンス、すなわち監督当局の人間に対して、われわれ民間人は、あなたたち政府の選ばれた官僚よりも下位 の身分ですよ、ということを絶え間なくアピールする行為に費消されるのである。残った、約1割のリソースで、ようやくモノやサービスを生産しているのだ。 そして、これは一流のグローバル企業の話で、多くの企業では、わずか5%以下のリソースしか、モノやサービスの生産には割り当てられない。

金融日記:過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? 池田信夫

金融日記:過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? 池田信夫: しかしこのイノベーションは全ての人を幸せにするわけではない。情報産業の主役を大企業から一人ひとりのユーザーに移したこの破壊的イノベーションは、ITで武装した個人が直接グローバルにつながる世界を実現した。この極めて民主的な世界は平等なユートピアとは程遠く、既存の権威や肩書きが意味を失い、すべての個人が対等に競争を強いられ、情報処理能力の優劣で所得格差が拡大していく孤独な世界なのだ。