タグ別アーカイブ: 肥大化

読了: DECの興亡―IT先端企業の栄光と挫折 – 更地

特筆すべきなのは、ケンが部下に会社としての方向性を指示することがまったくといっていいほどなかった、という点。

社員は、すべきことを自らが決めることを求められ、個人間や組織間で利害の不一致が生じる場合は、徹底的な議論によって着地点を見つけることを求められた。

ケン自身は、部下に何かをしろと指示することはなく、議論を活発化させる役割に徹していた。

この「するべきことは自らが決める」方針は、会社が小規模の組織で、売上も右肩上がりで伸びていたDECの創世記では問題となっておらず、むしろ良い影響を与えていたともいえるのだが、次第に組織が肥大化していくに従って、組織間がまったく連携をとろうとせず、熾烈な政治闘争が生み出される原因となってしまう。

そして、各組織が非効率な政治闘争に明け暮れていた真っ只中にあっても、ケンの「自らが積極的に介入しない」という姿勢により、それが是正されることはなかった。

引用元: 読了: DECの興亡―IT先端企業の栄光と挫折 – 更地.

デトロイト・デット・シティ – 漂流する身体。

上記の通り、島根県の警察費用は約221億円。岡山市の消防費は約76億円なので、合計した人口70万人あたりの警察・消防費用は300億弱である。デトロイトは人口あたり2倍以上の警察・消防費用を使っている事になる。要は治安が悪すぎで、これが市の予算を食っているのだ。だが、絶対額としては費用は多いものの、全米で2番目に治安の悪いデトロイト市において、日本で5番目に治安が良く、刑法犯認知件数÷人口で出した犯罪率が0.72%に過ぎない島根県の2倍程度の予算で良いかと言われれば、おそらくは十分では無いだろう。日本の都道府県で治安が最も悪いのは大阪府であるが、せいぜい犯罪率は2%。その大阪府の警察費は2600億。デトロイト市のpublic protectionの費用全額が警察費だとしても、4倍の予算規模である。確かに、大阪府の人口はデトロイト市の12倍強ではあり、これだけ人口が多いと実は刑法犯認知件数は14.6万件と、デトロイトの8万件強より多かったりするのだが、大阪府の犯罪の8割は窃盗、つまりスリ、置き引き、ひったくり、コソ泥の類なのである。殺人・強盗・放火・暴行等の凶悪・粗暴犯で比較すると、大阪府は概ね7000件に対し、デトロイト市は4万件弱とあっさり逆転して5倍以上、人口対比で見たら恐ろしい差異になる。よって、凶悪犯罪の抑止の観点からすると、デトロイト市警察の予算が大阪府警の4分の1以下というのは、全く釣り合わない。これは、大阪府警が肥大化しておかしいのではなく、デトロイト市警がコストカットで縮小しすぎて、凶悪犯罪に対して手が回っていない、という事なのだろう。これは人ごとでは無くて、もし、将来のある時点で、借金漬けの大阪府が、財政再建団体に陥って、単年度収支均衡を目指さざるを得なくなれば、デトロイトの様に間違い無く警察費もカットされるだろう。その時、犯罪件数はどうなるのか。予測はかなり容易である。

引用元: デトロイト・デット・シティ – 漂流する身体。.

若人へ – UEI/ARC shi3zの日記

若人へ – UEI/ARC shi3zの日記: それでも、こんな若者はいままでうんざりするほど見て来た。そして彼らは周囲の期待に耐えられないのか、または実力の何倍も肥大化してしまった自意識を抱えきれなくなて自滅して行った。結果的に、僕がそのようにして紹介された「期待の若人」が期待通り何がしかの成果を成し遂げたことは、実のところただの一度もないのだった。

そしてこんなふうに「識者」からそうした若者を紹介されるたびに、いままで違和感を感じても言葉を飲み込んだこともある。