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クマムシに大量の外来DNA、驚異の耐久性獲得の一助に? 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

クマムシは、遺伝子の「水平伝播」によって外来遺伝子を獲得する。これは、DNAを親から継承するのではなく、生物種間で遺伝物質を交換することを指す。ブースビー氏は「遺伝子の水平伝播はより広く受け入れられ、知られるようになってきており、進化と遺伝物質の継承、ゲノムの安定性についての知識を変えつつある」と語る。

外来DNAは無作為にゲノム内に取り込まれるとみられるが、ゲノム内に残るこのDNAのおかげで、クマムシは非常に過酷な環境でも生存できるのだという。

研究チームによると、クマムシのDNAは、極度の乾燥状態などの極めて強いストレスにさらされると細かく断片化される。細胞に水分を戻すと、DNAを格納している細胞核と細胞膜は一時的に物質を通しやすい状態になり、水分子以外の大型分子も容易に通過できるようになる。細胞が水分を取り戻すにつれて、クマムシ自身の断片化したDNAが修復されると同時に外来DNAが取り込まれ、異種生命体から伝播される遺伝子の「パッチワーク」が形成される。

「よって、生命の『系統樹』について考えるのではなく、生命の『クモの巣』や、枝から枝へと横断する遺伝物質を考えることが可能になる」とブースビー氏は説明した。

引用元: クマムシに大量の外来DNA、驚異の耐久性獲得の一助に? 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.

ゾウにがんが少ない理由を解明、米研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

ゾウは、その大きい体にもかかわらず、がんになることはほとんどない──。この「謎」をめぐる研究結果が8日、発表され、ゾウが持つ、がんに対する防御機能の秘密が明らかにされた。ヒントは遺伝子の中に隠されていたという。

米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に掲載された研究論文によると、ゾウには、腫瘍の形成を抑制するタンパク質「p53」をコードする遺伝子の一部が変化したコピーが38あるが、人間は、この種のコピーを2つしか持っていないという。

これは、ゾウの体が進化の過程で、腫瘍の形成を阻止する遺伝子の追加のコピーを多数作成してきたことを意味する。

ゾウは人間よりはるかに多くの細胞を持っているため、50~70年間の一生のうちにがんになるリスクは、人間より高いと通常は考えられる。だが実際はそうではないのは長い間、謎とされてきた。

ゾウの死因の膨大なデータベースを分析した結果、がんで死ぬゾウは全体の5%に満たないことが分かった。これに対し人間では、がんは死因の11~25%となっている。

論文の共同主執筆者で、米ユタ大学医学部(University of Utah School of Medicine)ハンツマンがん研究所(Huntsman Cancer Institute)の小児腫瘍医、ジョシュア・シフマン(Joshua Schiffman)氏は「論理的に推論すると、ゾウは途方もない数のがんを発症するはずで、実際には、高いがんリスクにより今頃はもう絶滅しているはずだ」とした上で、「より多くのp53を作ることが、この動物種を今も生存させている自然の方法だと考えている」と続けた。

さらに、がん化する危険性がある損傷した細胞を殺傷するための、より攻撃的な体内メカニズムが、ゾウには生まれつき備わっていると研究チームは指摘。このことについて論文では「隔離したゾウの細胞では、この活性が、健康な人間の細胞の倍になっている」と記されている。

論文の共同執筆者には、米アリゾナ州立大学(Arizona State University)や米人気サーカス団が運営するリングリング・ブラザーズ・ゾウ保護センター(Ringling Bros. Center for Elephant Conservation)の専門家らも名を連ねている。

研究チームは、今回の成果が人間の抗がん治療法の新たな開発につながることを期待している。

引用元: ゾウにがんが少ない理由を解明、米研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.

CNN.co.jp : 紙を折るだけで顕微鏡に、専門家も太鼓判 – (1/2)

米スタンフォード大学の研究者が開発した「フォールドスコープ」は、紙を折るだけで作れる手製の顕微鏡だ。子どもでも簡単に作れる上、専門家もその出来栄えに太鼓判を押し、将来は医療用途での利用も期待されている。

この顕微鏡を開発した同大のマヌ・プラカシュ助教によれば、材料費は1ドルにも満たないのに丈夫で驚くほど実用性も高いという。

実際に使ってみた研究者も同意見だ。昆虫学者で科学記者のアーロン・ポメランツ氏は、フォールドスコープをペルーのアマゾン川流域の熱帯雨林で使用した。「一言で言えば、すばらしい道具だ」とポメランツ氏。「小さい昆虫やダニや菌類や植物の細胞を、140~480倍で観察できた」

フォールドスコープは厚い紙に印刷されており、ポケットに入れてどこにでも持ち運べ、折り紙のようにほんの数分で組み立てられる。紙やレンズなどの材料費は50セント(約60円)程度だという。

ブラカシュ氏は米アトランティック誌に、扱いは簡単で子供でも組み立てられると語り、「人々に好奇心を持たせることこそ私たちの最大の目標だ」と述べた。

引用元: CNN.co.jp : 紙を折るだけで顕微鏡に、専門家も太鼓判 – (1/2).

アルツハイマー病の原因物質 人から人に感染か NHKニュース

アルツハイマー病の原因とされる特殊なタンパク質が、30年前まで使われていた薬剤の投与によって、人から人に感染していた可能性があると、イギリスの研究チームが発表し、さらなる研究の必要性を呼びかけています。

これは、イギリスのロンドン大学などの研究チームがイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表しました。

研究チームは、子どもの頃、身長の伸びに問題があったため成長ホルモンの薬剤を投与され、その後脳の組織が破壊される難病、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症して死亡した、36歳から51歳の患者8人の脳を調べました。

その結果、患者8人のうち7人で、高齢ではないのに脳内に、アルツハイマー病の原因とされるアミロイド・ベータという特殊なタンパク質の蓄積が確認されたということです。この薬剤は、人間の遺体の脳の細胞から抽出したもので、混入した異常なタンパク質によって、ヤコブ病を発症する報告があったため、30年前に使用が中止になりました。

調べた患者には、比較的若い年齢で、アルツハイマー病を発症するリスクを高める遺伝子の変異がなかったことなどから、研究チームは「子どもの頃に投与されたこの薬剤にアミロイド・ベータの「種」が混入して感染した結果、蓄積が進んだ可能性がある」としています。

調査した研究者は「今回調べた患者は特殊な事例で、アルツハイマー病が人から人に感染することを示したわけでは決してないが、発症のメカニズムをさらに研究する必要がある」と呼びかけています。

引用元: アルツハイマー病の原因物質 人から人に感染か NHKニュース.

3万年前の新種巨大ウイルス蘇生へ、シベリア永久凍土で発見 研究 (AFP=時事) – Yahoo!ニュース

北極と亜北極の地域では、気候変動によって世界平均の2倍以上のペースで温暖化が進行している。これは、永久凍土層がもはや「永久」ではなくなっていることを意味する。

今回の研究を率いた研究者の1人、ジャンミシェル・クラベリ(Jean-Michel Claverie)氏は、AFPの取材に「潜在的な病原性ウイルスを復活させるには、感染しやすい宿主が存在する下で、感染力を依然として持つウイルス粒子が数個あれば十分かもしれない」と語った。

これらの巨大ウイルスが発見された地域では、鉱物資源、特に石油の乱開発が進められており、氷の融解が進行するにつれて、産業開発がますます盛んになることが見込まれる。

「これらの地域で無防備に、感染予防策を講じずに産業化を進めると、根絶したと考えられている天然痘などのウイルスを目覚めさせる事態を招くリスクを負うことになる」とクラベリ氏は続けた。

クラベリ氏と研究チームは、安全な実験室条件の下で、宿主となる単細胞アメーバと同じ環境に置くことで、新発見のウイルスの蘇生を試みる予定だ。

フランス国立科学研究センター(National Centre for Scientific Research、CNRS)で研究室を運営するクラベリ氏と研究チームは2013年、今回と同じ場所でPithovirus sibericumと呼ばれる別種の巨大ウイルスを発見し、シャーレ内で蘇生させることに成功している。

引用元: 3万年前の新種巨大ウイルス蘇生へ、シベリア永久凍土で発見 研究 (AFP=時事) – Yahoo!ニュース.

ほぼ完全な人間の脳、実験室で培養成功 米大学研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

米オハイオ州立大学(Ohio State University)の報告によると、小さな脳の培養に成功したのは、同大のルネ・アナンド(Rene Anand)教授。脳の成熟度は、妊娠5週の胎児に相当するという。「それは発生中の脳のように見えるだけでなく、多様な細胞型、1個の脳に匹敵するほぼ全ての遺伝子の発現もみられる」と同教授は述べている。

 オハイオ州立大によると、シャーレの中でエンドウ豆ほどの大きさになったこの脳には、多種多様な細胞や脳と脊髄の主要部位の全てが含まれているが、脈管系は存在しないという。人間の皮膚細胞から培養されたこの小さな脳については、これまでに培養されたもののなかで、最も完全型に近い脳だと主張されている。

 重大な研究成果は、査読学術誌に論文が投稿され、主張の内容に対して独立した評価がなされてから公表されるのが通例となっているが、アナンド教授は、18日に米フロリダ(Florida)州で開催された軍の保健関連イベントで、今回の研究成果を発表した。

引用元: ほぼ完全な人間の脳、実験室で培養成功 米大学研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.

赤外線でがん狙い撃ち 米研究所、新治療法の臨床試験へ:朝日新聞デジタル

人体に無害な光(近赤外線)を当ててがん細胞を壊す新しい治療法を米国立保健研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員らが開発し、患者で効き目を調べる治験(臨床試験)を近く始める。光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結びつけ、がんだけを熱で狙い撃ちする。

この治療法は「光線免疫療法」。小林さんらが2011年、マウス実験だと8割でがんが完治したと発表。副作用が少ない新治療法になると注目を集め、オバマ大統領が翌年の一般教書演説で取り上げた。今年4月末、米食品医薬品局(FDA)が治験を許可。通常、動物実験から治験開始まで早くても5年以上はかかるとされており、今回は異例の早さだという。米製薬ベンチャーと組んで準備を進め、新興企業に投資するベンチャーキャピタルなどを通して約10億円の資金も確保した。

治験ではまず、近赤外線を受けて発熱する化学物質を、特定のがん細胞に結びつくたんぱく質(抗体)に結合させた薬を患者に注射する。最初は、首や顔にできる頭頸部(とうけいぶ)がんの患者10人前後で、近赤外線を当てずに副作用などがないことを確認。その後、患者20人前後で、近赤外線を当てて効果を調べる。3~4年後にがん治療薬として米国での承認を目指す。

引用元: 赤外線でがん狙い撃ち 米研究所、新治療法の臨床試験へ:朝日新聞デジタル.

「伝染性」がん、北米の二枚貝にまん延 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

同センターでネズミの白血病を研究している論文主執筆者のスティーブン・ゴフ(Stephen Goff)氏は、2009年に海洋生物学者からの依頼を受け、二枚貝の病気がウイルス性のものであるかを調査した。調査の結果に同氏は「非常に驚いた」という。

 白血病に侵される二枚貝はオオノガイ(学名:Mya arenaria)として知られる種類のもの。病気の二枚貝を食べても人間ががんになる恐れはないと同氏は指摘している。

 ゴフ氏と研究チームは、米国のメーン(Maine)州とニューヨーク(New York)州、カナダのプリンスエドワードアイランド(Prince Edward Island)州で採集した貝を詳しく調べた。

 その結果、体内の細胞が突然変異して発生する大半のがんとは異なり、この白血病細胞は、病気にかかった二枚貝の各個体の細胞とは異質のものであることが判明。だが、見つかった白血病細胞はほぼ同一であることから、これは貝から貝に伝染している1種類のがん性細胞株であることが示唆された。

 ゴフ氏は、AFPの取材に「きっかけは、二枚貝の腫瘍の遺伝子型を調べた時だった。驚いたことに、腫瘍の遺伝子型は、それらが増殖している宿主動物と一致しなかった」と語る。

「東海岸(East Coast)全体で採取した腫瘍サンプルを調べると、その多くがほぼ同一のものだった。これは極めて奇妙なことで、腫瘍株として動物から動物に拡散し、伝染していったと考えられる」(ゴフ氏)

引用元: 「伝染性」がん、北米の二枚貝にまん延 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.

「伝染性」がん、北米の二枚貝にまん延 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

この種の伝染性のがんは、哺乳類ではこれまでに2種類しか知られていない。1つはタスマニアデビルの間に広まった顔面腫瘍で、もう1つは性感染するイヌのがんだ。

 今回の研究で二枚貝のがんが特定され、さらに多くの疑問が浮上した──がんが出現してどれくらい経つのか。成因は何か。どの程度広まっているのか。他の生物種に転移するのか。突然変異の発生確率を高めたり、貝を衰弱させて病気にかかりやすい状態にしたりする面において、海洋汚染の関与はないのか──などだ。

 科学者らは、これらの疑問に対する答えをまだ一つも得ていない。

「これまでの歴史のどこかの時点で、二枚貝のある個体で発生し、現在も拡散しつつある──分かっていることはこれだけだ」とゴフ氏は話す。

 だが同氏によると、二枚貝の白血病の研究を進めることは、人間のがんの転移に関する興味深い知見をもたらす可能性もあるという。この白血病は宿主から宿主へと非常に容易に移動しているように思われ、がんが体のある部位から別の部位に拡散できるのと非常によく似ているからだ。

「1個の細胞がこれを行うことを可能にしている。これが何なのか、解明が切に望まれている」とゴフ氏は述べる。

引用元: 「伝染性」がん、北米の二枚貝にまん延 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.

色覚は3億年以上前から存在か、魚の目の化石が示唆 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

軟組織は通常64日以内に腐敗してしまうため、目の化石が発見されることは極めて珍しいと論文の著者らは指摘している。

 米カンザス(Kansas)州にあるハミルトン採石場(Hamilton Quarry)は、生態系全体が急速に堆積物の下に埋もれてできたとみられ、保存状態の良い化石の宝庫となっている。

 この場所で発見された化石の中には、絶滅した棘魚の一種である「Acanthodes bridgei」の化石が含まれていた。これは、これまで知られているものの中で最古の顎を持つ脊椎動物(顎口類)に分類される。

 長い流線型の体と、とげのあるひれを持つこの生物は、浅瀬の汽水域に生息していたと考えられており、約2億5000万年前のペルム紀末に絶滅した。この時に起きた地球史上最大の大量絶滅では、9割近くの生物種が姿を消した。

 ハミルトン採石場で発見されたAcanthodes bridgeiの化石標本には、元の目の色と形、さらには光を吸収する網膜色素などの要素が保持されていた。

 田中氏はAFPの取材に、この化石はリン酸塩の薄い被膜で覆われて保存されていたと語り、組織の分析から「化石に含まれる石化した桿体細胞と錐体細胞の世界初の記録が得られた」と論文に記した。

 これらの細胞と、光を吸収するメラニン色素がともに存在することは、薄暗い光の中では感度の高い桿体細胞を使い、明るい日中は錐体細胞を使ってものを見ることができた「可能性が高い」ことを示唆している。現代の動物では、錐体細胞が特定の波長の光に個別に反応するため、さまざまな色の識別が可能になっている。

 論文は「錐体細胞の存在は、Acanthodes bridgeiが色覚を持っていた可能性が高いことを示している」としているが、結論付けるためには決定的な証拠が必要だという。

 視覚は5億2000万年以上前から存在したと考えられているが、見つかった化石は色を感知する受容体についての世界初の直接証拠だという。

引用元: 色覚は3億年以上前から存在か、魚の目の化石が示唆 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News.