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若者に機会格差をもたらした日本の中年世代の大罪 – グダちゃん日報

日本において「機会を与える立場の人」が世の中のそこら中にいたのは団塊世代が最後だろうと思う。

団塊世代までなら伝統的な地縁社会があり、教師のような地域の「先生」が例えば貧困層の経済的な自立のための援助をしただろう。そこにはもしかすると、縁故で就職機会を与えるようなグレーなこともあるかもしれない。

一方で、地縁社会を脱した、ゲゼルシャフト的な社会が一般化したのもまた団塊世代からだ。しかし、そこにもやはり、ビートたけし氏ややしきたかじん氏のような豪快な人物がいたわけである。

では団塊世代より若い大人たちは、はたしてどれほどの人が「機会を与える立場」にいるだろうか。

中年世代のタレントが軍団を結成したという話は聞いたこともない。あらゆる業界に、第一線で活躍する壮年世代がいくらでもいるが、アメリカのタレントや実業家のように私財や自らの余暇時間をおおがかりなチャリティー活動に割いたという話は聞こえてこない。

ボランティアやチャリティー活動の世界には、プチブルないし富裕層の大人は大勢いるのだが、彼らは決められた範囲以上の利他的行動をとらない傾向がある。あくまで個人主義であり、自らのプライベートはかたくなに守っている。それでも、そうした活動に参加しているだけでマシだというのだから救いようもない。大半はそれすらせずに、稼いだ資産は私利私欲に満たすことにしか使っていないのだ。

昭和の時代のその辺の田舎の教師と、現代の富裕層では経済的な豊かさや暇は確実に後者の方がある。しかし、そこにはノブレスオブリージュは欠如しているのである。

引用元: 若者に機会格差をもたらした日本の中年世代の大罪 – グダちゃん日報.

若者に機会格差をもたらした日本の中年世代の大罪 – グダちゃん日報

壮年世代には、そういう「機会格差」を防ぐ義務がある。

もちろん、多くの大人は会社勤めで日々多忙に追われ、自分や自分の家庭のことに精一杯であり、利他行為をする暇もなければ第三者に与えられる機会を持っていない。退職金は出るだけマシで、ローンは重くのしかかる。

しかし、例えばガレージにプリウスや外車のコンパクトカーでも泊まっているようなプチブル層や富裕層であれば、その義務を全うすることはいくらでも可能なわけだし、彼らのうちの何割かは「恩師のくれた機会」のお蔭で今の生業があるわけだ。

若者を悩ませ、苦しめている戦犯は政治家や企業経営者というよりは、こうした人たちではないだろうかと私は思う。個人主義と利己主義は違うということを知らない彼らは、己の罪深さの自覚を持つ必要があるのだ。

引用元: 若者に機会格差をもたらした日本の中年世代の大罪 – グダちゃん日報.

楽天的すぎるくらいがちょうどいい 週刊プレイボーイ連載(94) | 橘玲 公式サイト

楽天的すぎるくらいがちょうどいい 週刊プレイボーイ連載(94) | 橘玲 公式サイト
これまでこの現象は、集団主義的で抑圧的な文化と、自由で開放的な文化のちがいだと考えられてきました。ところが最近、「東洋にうつ病が多いのは遺伝的なものだ」という研究が出てきました。
うつ病の治療に有効なセロトニンの伝達に関係する「セロトニントランスポーター遺伝子」にはS型とL型があります。この遺伝的なちがいは性格に反映し、S型の遺伝子を持つひとは不安を感じやすく、逆にL型の遺伝子は快活で楽天的です。
日本をはじめ東アジアの国々では、S型の遺伝子が70~80%を占めます。それに対して欧米諸国では、S型の持ち主は40%程度しかいません。アメリカ人が底抜けに陽気なのは、彼らの遺伝子がL型だからかもしれないのです。
うつ病が遺伝子型で決まるなら、そこから文化を説明することも可能です。
日本や中国、韓国、シンガポールなどで集団主義的な社会が生まれたのは、ひとびとの不安感が強く、人間関係をできるだけ安定させようとしたからだ。それに対してヨーロッパの個人主義は、自主独立と冒険を好む遺伝子から生まれた……。
もちろんこの生理的な解釈が正しいと決まったわけではありません。しかし、人種(民族)間の遺伝子の差が文化のちがいに反映されるという証拠は徐々に増えてきています。