タグ別アーカイブ: クリステンセン

GoProはウォークマン同様、破壊的イノベーションである – Market Hack

クリステンセンが考える破壊的イノベーションとは、既存のテクノロジーより性能面で優れたものでは決してなく、大胆に不必要なものを「捨てる」ことで、いままでとは違うソロバン勘定の下で新しいユーザーを獲得するようなイノベーションを指します。

例えばウォークマンは音楽を再生する装置なのにスピーカーを内蔵していないという、一見すれば決定的に重要なものが「捨てられて」いました。その代りにイヤホンで他人に迷惑をかけずに何処でも音楽が楽しめるという自由を手に入れたわけです。

GoProの場合「デジカメなのにファインダー(のぞき窓)が無い」という、これまでのカメラに決定的に重要であると考えられていたものが、やはり「捨て去られている」わけです。それまでプロのカメラマンの協力を必要としたエキサイティングなアクション動画が、別にカメラに詳しくないアスリートにも撮れるということで、これも自由を手に入れた例と言えます。

GoProの外観は、どこか垢抜けしない、あたかも試作品のような、完成度の低いデザインです。それは格好ばかり気にするどこかの国の家電製品と並べた場合、異彩を放っているし、独自のDNAを感じさせます。

同社がこれまでに販売したGoProは380万台であり、デジカメが年間9,000万台売れていることを考えると、まだ需要の氷山の一角をちょっと掠めた程度と言えます。

引用元: GoProはウォークマン同様、破壊的イノベーションである – Market Hack.

クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」 | TechCrunch Japan

成長する製品を作る時、企業は膨大な時間とエネルギーとリソースを注ぎこんで顧客について知ろうとし、彼らの問題を解決するものを作ろうとする。

しかしクリステンセンは、多くの企業やスタートアップはここで間違いを起こすことが多いという。それは、一件直感に反するものだ。「顧客を理解することは誤った行動。それは複雑である」と彼は言い、顧客は企業が売れると思うものをめったに買わない、というピーター・ドラッカーの主張を引用した。

代わりに真に重要なのは、顧客が成し遂げようとしている仕事を理解することであり、起業家は、製品やサービスが満たす買い手のニーズを真に理解した時にのみ、事業や製品を最適化することができる。彼は、30年あまり続き、潰れてもおかしくなかった企業の一例としてIKEAを挙げた。しかし誰も彼らを模倣してモデルを改善できていない。それは、顧客がやりたい仕事を真に理解することに関係している、とクリステンセンは言う:「今日この部屋に家具を揃えたい」。ひとたびそれを理解すればそれは単純なことで、IKEAはそれを中心に店全体の流れと買い物体験を最適化した。

引用元: クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」 | TechCrunch Japan.

ディスラプティブなコトをやろうと思えば、ビジネス・エクセキューションがとても大事になる – Market Hack

今日は「どうディスラプティブ・テクノロジーズのアイデアを思いつくか?」ではなく、ひとたびディスラプティブなコトに思い当ったら、そのビジネス・アイデアをいかに製品化するか?という問題についてクリステンセンが最近語っていることを紹介します。

クリステンセンの考えでは、ディスラプティブな発想で考え付いた新しいアイデアは、往々にして既存の標準部品だけをかき集めることでは低廉な価格を実現できないので、大幅に発想を転換した、オリジナル部品比率が高くなると主張しています。それを概念図化すると、下のようになります。

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出来合いの標準部品(スタンダード・パーツ)で新しい製品を組み上げるのではなく、部品のレベルから自分で考案するのは、骨の折れる作業です。しかし独自開発(プロプライエタリー)の部品が多ければ多いほど、競合他社は模倣できません。

引用元: ディスラプティブなコトをやろうと思えば、ビジネス・エクセキューションがとても大事になる – Market Hack.

ディスラプティブなコトをやろうと思えば、ビジネス・エクセキューションがとても大事になる – Market Hack

例として宇宙事業のスペースXを例に出す事が出来ます。同社の創業者、イーロン・マスクは宇宙事業に参入しようという夢を持っていたので、最初、最も安いロケットを持っているロシアから大陸間弾道弾(ICBM)を買おうと思いました。

しかし実際にロシアに商談に行ってみると、安いと言われているミサイルでもイーロン・マスクには高すぎ、これでは採算に合わないことがわかります。

そこでイーロン・マスクはロスアンゼルスのホーソーンで、昔、ボーイングがジャンボジェット(B747)を組み立てていた巨大なハンガーを購入します。

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そして殆どの部品や部材を自社でデザインし、オリジナル部品を設計する段階から、いままでとはぜんぜん違うコスト意識で図面を引き、既存技術の10分の1と言われる、驚異のプライス・ポイントを実現したのです。

これも「ディスラプティブ・テクノロジーズを実現するためには、先ずオリジナル部品を増やし、エクセキューションに徹する」というクリステンセンの理論を、そのまま地で行く戦略です。

引用元: ディスラプティブなコトをやろうと思えば、ビジネス・エクセキューションがとても大事になる – Market Hack.

クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」

クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」: 破壊的イノベーションは職を生み出すが、効率的イノベーションは職を奪う

クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」

クレイトン・クリステンセン:「破壊的イノベーションは職を生み出し、効率的イノベーションは職を奪う」: 最高ではないが手頃な価格で有用な製品が市場を破壊する

金融日記:イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき、クレイトン・クリステンセン (著)、玉田俊平太 (監修)、伊豆原弓 (翻訳)

金融日記:イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき、クレイトン・クリステンセン (著)、玉田俊平太 (監修)、伊豆原弓 (翻訳): 個人的には新しい技術によって、古い大企業が破滅に追い込まれるのは大変素晴らしいことだと思う。それこそ資本主義社会が進化していくための成長痛に他ならないからだ。会社というのは法的な無機質の器に過ぎず、大切なのは常に個人なのだから。